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Respighi/Pinesetc [管弦楽曲]

「私がレスピーギの曲を指揮したのを聴いたことがありますか?」

これはアバドがインタビューで、「嫌いな作曲家はいるのですか?」という趣旨の(文字通りではなかったかもしれないので)質問を受けたときの答えです。アバドの人となりと、レスピーギがどう受け止められているかがわかって、興味深いですね。せめて「ローマの噴水」くらい聴いてみたい気がしますけれど。

今日も通勤以外で車に乗る機会があったので、先日中古で買ったこれを聴きました。

レスピーギ : 交響詩「ローマの松」

レスピーギ : 交響詩「ローマの松」

元来私はモノラル録音にはあまり興味が無く、レコードもCDも、数えるほどしか買っていません。この曲もレコードではオーマンディ、そしてCDではムーティ(↓これ)の、いずれもフィラデルフィア管弦楽団の録音で親しんできました。

レスピーギ:ローマの松、ローマの噴水&ローマの祭り

レスピーギ:ローマの松、ローマの噴水&ローマの祭り

  • アーティスト: ムーティ(リッカルド), フィラデルフィア管弦楽団, レスピーギ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2002/03/06
  • メディア: CD

いろいろ批評はあると思いますが、レスピーギの代表作であり、オーケストラの醍醐味を味わえる曲のひとつでしょう。ことさらに手を入れなくてもよく鳴るオーケストレーションで、「松」などばりばりの金管別働隊が活躍しますし、音の洪水(あ、「噴水」か)に身をまかせていれば心地よいです。

トスカニーニ盤は、「音質さえ気にしなければ最高」と評判の高い演奏で、いちど聴いてみたかったのです。今日はじめて車で聴いたので、雑な印象ですが、かっこいいのはかっこいいです。でもこの曲は、やはりいい音で聴きたい。当時としてはハイファイな録音なのでしょうが、リマスタリングのせいか、ちょっとドンシャリ系の、長く聴くにはいささかつらい音で、ステレオでないので楽器の分離も限界があり、オーケストラ全体がマスで鳴る響きが物足りないです。(注:家の装置で聴いたら少しクリアに聞こえました。「どうせ車の中だから昔の録音でも大差ないや」と思っていたのはまちがいでした。)

あとは細かい問題で、「祭」(これは「り」を送るのが正しいのかしらん?「話」と同じで名詞のときには送らないのでは?という気がしますが)の最後の解釈。譜面どおり「ソステヌート」から「ストリンジェンド・モルト」「プレスト」「プレスティッシモ」と加速してって、フルトヴェングラー/バイロイトの第九みたいに爆発して終わってほしいのですが、なかなかそういう演奏にお目に(お耳に)かかりません。トスカニーニの録音は直前の6/8拍子がむちゃくちゃ早かったので期待したのですが、プレスティッシモがいまひとつでした。デュトワみたいにリタルダンドされるよりははるかにましなのですけれども、ちょっと残念でした。

いまは国内版も出ているローマ3部作のスコアですが、私がいちばんスコアを買っていた20~25年前あたりは当然Ricordi版しか入手できませんでした。でもRicordiはそんなに高くなかった(1冊2000円前後?)ので、三冊一気にそろえて持っています。ちなみに、カバーは高田馬場の「ムトウ」のレコード袋(横縞に"Muto"と書いてある)を使っています。基本は保守的な編成ですが、「祭」にはマンドリンが出てきますし、「松」「祭」にはピアノもオルガンも出てきます(「松」のピアノはけっこう印象的)。そうそう、「松」には「レコード(ナイチンゲールの鳴き声)」が指定されていますよね。どの録音も、この音源を使っているのかしら?

ところで、渋滞で聴くとイライラがいっそうつのる音楽ってありませんか?「アッピア街道の松」は、「ハイウェイ・スター」(知らない人ごめんなさい)とならんで、その最たるものだと思うのですが、いかがでしょう。車が動いてないのに、あるいは遅々として進まないのに、アッピア街道の行進だけ着実に進んでいくのはものすごくフラストレーションがたまります。やはり日の出のハイウェイ・クルージングで聴きたいなあ。今日は日の出ではありませんでしたが、わりと快走できたので、満足。


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コメント 6

mozart1889

ムーティのローマ三部作は大傑作ですね。レスピーギはこの3曲しか聴かないんですが、ムーティを取り出すことが最も多いです。デュトワも録音が素晴らしいので捨てがたいんですが。
高田馬場「ムトウ」。懐かしいですね。よく行きました。今から25年前くらい。毎日のように寄り道してました。貧乏学生時代・・・・。2階がクラシック売り場でしてね、中年の紳士的な店員さんが印象的でした。あの2階の紳士、いまもいらっしゃるんでしょうかね。もう退職・定年かな。
by mozart1889 (2005-07-13 06:39) 

stbh

mozart1889さん、コメントありがとうございます。この曲はやはり今でもムーティ、デュトワが双璧なのでしょうか。最近のレコーディングはライヴ中心になったので、こういった、コンサートに乗せにくい曲はなかなか録音されないのかもしれません。
私も学生時代(やはり約25年前!)、西武新宿線沿線に住んでいて高田馬場が乗換駅だったので「ムトウ」に(毎日とはいきませんが)行きました。レコードはあまり買えませんでしたが(^^;)たくさんのレコードを見て、デモを聞いているだけでも楽しかったものです。これは今でもあまり変わらなくて、店にとってよい客ではないようです(汗
by stbh (2005-07-13 12:40) 

サンフランシスコ人

来シーズンムーティは、「ローマの松」をニューヨークで指揮するようです。

http://nyphil.org/attend/season/index.cfm?page=eventDetail&eventNum=1534&seasonNum=7
by サンフランシスコ人 (2008-07-13 07:07) 

stbh

おお、そうなんですか!どうしてもCD中心に聴かざるを得ないわれわれは、ローマ三部作はムーティの十八番のように思えてしまいます。
by stbh (2008-07-13 16:01) 

サンフランシスコ人

ムーティのコンサートに20回くらい行きましたが、 ローマ三部作は1回もありませんでした。
by サンフランシスコ人 (2008-07-15 04:40) 

stbh

20回!すごいですね!そうそう「ローマ」はやらないということですね。
by stbh (2008-07-16 07:20) 

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