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Mozart/雀のミサ [声楽曲]

今年はまともなエントリーがずいぶん減ってしまいました(>_<)

(それなりに)しっかり音楽を聴く、ということが、だんだんできなくなってきている来ているような気もします。こんな調子じゃ老後の楽しみが無くなっちゃう(苦笑)。そんな中、最近、何回か繰り返して聴いているのがこの曲です。

モーツァルト:戴冠式ミサ

モーツァルト:戴冠式ミサ



このCDのメインはご覧のように「戴冠式ミサ」K.317です。これはモーツァルトのミサ曲の中ではハ短調K.427と並んで有名な曲ですね。「戴冠式ミサ」と似たような長さ(全曲20分あまり)で、同じハ長調をとるミサ曲K.220、通称「雀のミサ」を今回とりあげます。

「戴冠式ミサ」が作曲されたのは「雀のミサ」から3~4年後ですが、他にもいろいろ共通点があります。編成としてはヴィオラを欠くこと(これは当時のザルツブルクでは一般的だった、とも言われていますが)、トランペットとティンパニが活躍すること、曲の形式としては「アニュス・デイ」の最後で「キリエ」を回想すること、「サンクトゥス」と「ベネディクトゥス」のあとの「ホサンナ」が微妙に異なること、などです。

この曲はCDなどでは「ミサ・ブレヴィス」と表記されています。「ミサ・ブレヴィス」とは編成の小さいミサ曲を指し、曲の長さは関係ないそうですが、それにしても2部のヴァイオリンと通奏低音以外にトランペットとティンパニが加わるのは珍しい編成で、本来「ミサ・ブレヴィス」と呼ばれるべきものではないという旨のことがスコアには書かれています。実際のミサに使われることが前提で作曲されたらしいので、時間の制約からか「グローリア」や「クレド」の最後に長いフーガはありませんが、全曲を通して華やかで壮麗な感じがします。なお「グローリア」と「クレド」の第1節は作曲されていないので、演奏や録音ではグレゴリオ聖歌が歌われます。これは戴冠式ミサと異なる点で、詳しいことは知りませんが、ちょうどこの時代に形式の変化があったのかもしれません。

「雀のミサSpatzenmesse」のニックネームは、「サンクトゥス」の8小節目(アレグロ)以降、「Pleni sunt ...」の伴奏のヴァイオリンの前打音のある音形が雀のさえずりに聞こえるところからきているそうですが、これは「そう言われれば、まあそうかも」程度で、もともと雀の鳴き声を模そうとしたものではないでしょう。個人的には、「クレド」の16分音符で同音を執拗に繰り返すところが、信仰心の強さを表しているように力強く聞こえて好きです。「アニュス・デイ」最後の「キリエ」の回想も、そのままでなく凝った形で行われているのが心憎いですね。

この曲はモーツァルト19歳の作品ですが、このころのモーツァルトは宮廷音楽家として多くのミサ曲を作っています。評伝などを読むと、宮廷音楽家時代のモーツァルトは不遇だったようにも書かれていますが、素晴らしい宗教曲の数々を残してくれたことはありがたいことですね。

私の持っているスコアはオイレンブルクのもの(Edition Eulenburg No.988)ですが、アマゾンにはベーレンライター版のリンクがありましたので、貼っておきます。

Missa in C KV 220 »Spatzenmesse«. Klavierauszug

Missa in C KV 220 »Spatzenmesse«. Klavierauszug

  • 作者: Wolfgang Amadeus Mozart
  • 出版社/メーカー: Baerenreiter-Verlag
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 楽譜

比較的簡潔な編成で対位法的に複雑なところはありませんが、楽譜を見ながら聴くといっそう楽しめると思います。

今年のエントリーはたぶんこれが最後でしょう。それでは皆様、よいお年をお迎えください。


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